SoftBank絵文字は、その経緯から様々な会社で使われていた独自のものを統合したものとなっているのが特徴です。ソフトバンクが以前サービスを提供していたYahoo!ケータイや、ディズニー・モバイルの名称で提供していたディズニーのタイプのものをはじめ、iPhoneに搭載される外字文字セットも日本で初めてiPhoneを導入したソフトバンクの部類に含まれています。


現在では様々な会社がショートメール等を送ることができるようになっており、その絵文字も共用することができるようになっていることから、あまりそれぞれのキャリアの絵文字が特徴的に表現される事はなくなっていますが、従来はショートメールの類はそれぞれのキャリアの中で利用されることが多く、そのために独自の文字列を使用した表現が頻繁に使われるようになっていました。ドコモのiモードなどでも独自の文字を利用することが多かったため、その他にもauのEZwebやJ-フォンのものなど様々なものが利用されている状況があったのです。


現在では携帯キャリアの再編が行われたことや、買収や統合なども頻繁に行われたことからそれぞれの独自性はあまりなくなっていますが、それでも独自性を持った絵文字を使用しているキャリアも少なくありません。


ソフトバンクは特に前身のボーダフォンを買収し、その営業権を引き継いでいることからサービス内容もボーダフォン時代のものをそのまま継承しており、非常に複雑な構造となっています。ボーダフォンはそれ以前にJ-フォンの機能を継承している面があることからこの際の文字セットをそのまま引き継いでおり、最終的にこれがソフトバンクに引き継がれていることになっているのです。


現在では様々な外字セットを利用することが可能となっているほか、様々な条件下でいろいろな行動を送信することが可能となっていることからキャリア個別の文字を使用する機会が非常に少なくなっています。特にショートメールやメッセージなどを利用する機会が極端に減っており、電子メールでやり取りすることも多くなっているのが実態です。しかし従来は通信料金も非常に高額となっており、できるだけパケット数を減らした形での通信が必要であったことからこれらの絵文字も非常にそのバケット数を小さくするための工夫がなされていることが多く、その名残が現在でも引き継がれていることになっています。特にソフトバンクのような最終的に事業を引き継いだキャリアの場合には、この様々な情報を全て引き継いだ形となり、現在も使用されている文字が多くなっているんです。