最近は、スマートフォンで様々なアプリなどを利用してコミュニケーションを図ることが多くなっています。その中でも絵文字は文字数を少なくすることができるばかりでなく、自分の感情を端的に表現することができることから広く利用されるようになっているのが実態です。

特にスマイリーと呼ばれる、人の顔をデフォルメしたようなイメージを持つ絵文字は、1文字でその感情を表現することができることから多くの場面で利用されるようになってきました。笑顔だけでなく驚いたような表情やちょっと嫌悪感を示すような表情などいろいろなタイプが用意されており、そのバリエーションも豊富なことから近年では多くの場面で利用され高い人気を誇っています。絵文字と言うと若者が利用するイメージがありますが、最近ではその可愛らしさや便利さから広い年齢層で利用されるようにもなっており、高齢者同士のやり取りでも頻繁に使われることが多くなっています。

しかしその中には使う場所が非常に難しいものも少なくありません。例えば口を開けて冷や汗をかいた表情は、どのような感情を表現するときに使えば良いのか迷ってしまうことも多いものです。これは笑顔の表情や泣き顔などとは異なり、様々な意味に取られることも多いためです。

一般的には冷や汗をかいていることから、様々な失敗などをした際の焦りの表情と考えられる面もありますが、口を開けているところから苦笑いをしているようなイメージにも取られることが少なくありません。そのため失敗や焦りを感じさせるようなトラブルを発生させた場合に使いたくなるものですが、口を開けているところからこれに対しての自分自身の反省の色が見られないと感じられることもあり、相手に対して失礼なイメージを与えてしまうことにもなりかねないのです。

このような複雑な絵文字の使用方法は、多くの人に様々な感情を抱かせてしまうため、十分に注意をしなければなりません。笑って済ますことができるような単純なミスであれば非常に適していると考えられますが、焦りの感情ばかりを表現したいあまりに、上司などにうかつに送信すると不謹慎ととられてしまうことも多いものです。単純な冷や汗顔とは異なり、口を開けている顔タイプであることから笑いの要素も含まれていると考えられる面があるため、対象となる事柄は笑って済ますことができるような内容に限定することが必要です。また仕事の上では使わないほうが無難で、様々なトラブルを招く恐れもあるため注意しなければなりません。